大学では意匠を専攻していましたが、時勢もあり意匠での募集がなかったことと、もともと人と接して意見をまとめることが性に合っていると考えていたので、ゼネコンへ施工管理で入社しました。以降11年間、大規模案件が大半の会社でしたから、私も一部門担当として現場管理をしていました。
もっと知識を蓄積したいというのが、転職の大きなきっかけです。ゼネコンは大変な縦社会で、現場担当レベルでは案件の定例会議すら出席できないというのが日常です。もう少し、中枢に近づきたい。そこで、より多くの知識と経験を蓄えたい。そんな思いがつのり転職を意識するようになりました。
以前から、三菱地所設計の名前は知っていました。しかし、募集が見あたらず、他のディベロッパーを志望して、内定までもらっていた経験が一度あります。しかし、その会社から内定前に「マンションを専門に」と言われており躊躇し、結果的に、その時には転職しませんでした。理想とする転職への想いを断ち切れずに仕事に没頭していたある日、偶然にも建築専門雑誌に三菱地所設計の募集広告を見つけて、その日のうちに応募しました。トップレベルの環境で自分の実力を試し、さらに専門知識を磨きたいという強い思いが私を動かしていました。また、丸の内という街に携わり、時代の変化をこの目で見てみたいというのも大きな理由になりました。
契約社員というのは、キャリア採用でここへ入社した誰もがそうだったと思いますが、とても不安なものです。しかも、私の場合、三菱地所設計へ応募して、あっと言う間に面接がはじまってしまったという異例のケースでした。決心したものの不安も大きい。それに東京勤務ですから、慣れ親しんだ土地とも離れなければいけない。しかし、自分としても1年の間に自分に合うか合わないか見定めるという発想をもてば、受け入れることができました。
転職を通して、私はまたとない成長の機会を得たと思っています。現在はペニンシュラ東京新築工事の監理業務に当たっていますが、周囲には深い知識をもった専門技術者がおられ、また和気あいあいとした雰囲気の社風のため、その方々を交えて意見を交換したり、時にはぶつかり合うこともあります。しかしそこで生まれてくる結束感は、これまで味わったことのない物です。多くを吸収して、早く頼られる技術者になりたいと今は心から思っています。転職を考えている皆さんも転職しようかなと思ったら、即行動してみてください。行動しなければ得られない成長ってあると思います。