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[ CAREERS 04 ]

先輩たちの仕事

三菱地所設計では、異なる職能の先輩たちがチーム体制でプロジェクトを進めていきます。
ここでは、代表的な8つの職能の先輩たちの仕事とその想いを紹介します。
※所属・入社年数はインタビュー当時のものです。

構造設計とは?

建物に求められる強度だけでなく、居住性も考慮しながら、建物の骨格の設計・監理をする業務である。安全性を確保した上で経済性と合理性を追求することが求められる。三菱地所設計では、入社後の比較的早い時期からあらゆる規模、さまざまな用途の建物を担当できることが特徴である。

働く上での指針
構造設計には、豊富な知識と、独特な実務感覚が求められる

構造設計とは、構造的な合理性や安全性だけでなく、経済性や設備の納まり、デザインへの関わり方を考慮しながら、建物を支える最適な骨組を設計・監理する仕事です。私は現在入社3年目で、これまで主に3件のプロジェクトに担当として携わりましたが、はじめて主担当を任された物件は、10階建のオフィスビルで、とにかく分からないことばかりでした。このプロジェクトを通じて強く実感したのは、設計とは大小の締め切りに向けて「決める」ことの連続だということ。当然「決める」ためには知識と調整能力が必要ですが、部材サイズひとつとっても選択肢が多数あり、経験の浅い私が最適解にたどり着くのは容易ではありませんでした。先輩方に聞いて、学んでは設計する、の繰り返し。やはり圧倒的に知識が足りなかったのです。
もちろん学生時代にも、構造に関する勉強や研究をしましたが、あくまで理論的なものがメインでした。建物にかかる力の流れを理解するなど、現象を理解する上で理論はもちろん大切ですが、加えて、実務においては実務ならではの考え方や判断が必要になります。先輩方は、そのような実務感覚を持っていますが、若手にとっては、それを養うことがいちばん難しいのではないでしょうか。構造設計者は育つのに5年はかかると聞いたことがありますが、個人的には、5年たっても、10年たっても学ぶことは尽きないと思います。先輩方も皆、口をそろえて、そのように言っています。だからこそ、日々、知識を蓄積するとともに、先輩方の経験を参考にして実務感覚を磨いていくことが、若い構造設計者に求められる姿勢だと思っています。

構造設計部|入社3年目
横山 亮

日々の業務は「対話」の連続。構造設計は閉じた世界じゃない

はじめての主担当物件では、もう一つの気づきがありました。それはコミュニケーション能力が非常に重要だということです。これは、入社前とのギャップがいちばん大きかった点かもしれません。構造設計の仕事は、意匠設計をメインに他職能との打ち合わせ・調整の連続です。設計段階を離れた後も、現場の工事監理や施工者とのコミュニケーションが、建物が竣工するまで続いていきます。
構造設計は、どちらかというと閉じた世界で、孤独な職人のようなイメージを持っていましたが、実際はその逆でした。さまざまな職能と連携し高め合いながら、チームで設計していることを実感できる仕事です。

「なぜそうしたか」。引き出しを増やしながら、自分なりの答えを

さまざまな局面でコミュニケーションが求められる仕事という意味では、一つひとつの設計に対し「なぜそうしたか」という自分なりの答えをしっかり持っておくことが重要だと感じています。構造設計に限ったことではありませんが、設計というのは答えが一つではないだけに、自分のアウトプットに対する自信と根拠がなければ、人は納得してくれないし、動いてくれません。なぜこうしたのか。常に自問自答しておくことは、自分にとってもプロジェクトをスムーズに進める上でも大切なことだと思います。
答えが一つではないという点は、構造設計の難しさであり、同時に面白さでもあります。だからこそ、自分なりの最良の設計のために、そしてチームの最適解のために、アイデアの引き出しは多ければ多いほど良いと思います。経験豊富な先輩方は、対話の中で次々と解決案やアイデアを提示します。引き出しが増えれば、それにしたがって物事はスムーズに進みますし、自分からの発信の機会も増えていきます。最近は、解析ツールの進歩や新技術の登場によってますます設計の可能性が広がりつつありますので、多方面にアンテナを張りながら引き出しを増やす努力を続けていきたいと思います。

三菱地所設計を選んだ理由
一品受注生産の醍醐味を、より幅広く味わえる会社

就職活動の段階では、メーカー、インフラ、技術コンサルなどの業種も検討していましたが、最終的に自分の力で建物をつくり上げるやりがいに惹かれ、構造設計を選択しました。三菱地所設計というと、丸の内や超高層のイメージが強いかと思いますが、実際に入社してみると、小規模から超高層までのオフィス・住宅から大屋根架構まで、さまざまな規模と形式の建物に触れる機会があります。物件ごとに課題があり学びが尽きないのは一品受注生産の建築ならではの面白さですが、それがより鮮明なことが、多様なフィールドを持つ三菱地所設計の魅力だと思います。

学生の皆さんへのメッセージ
さまざまな業界を検討した上で、当社を選んでくれたらうれしい

個人的な印象ですが、建築構造系の学生の中には、なんとなく就職活動を進めてしまって、あまり視野を広げられていない人もいるように感じます。当たり前ですが、就職活動では、はじめから建築業界に絞らなくても良いと思います。自分のやりたいことや興味とマッチするジャンルは意外なところにあるかもしれないので、悔いのない就活のためにも、気になった業界・企業には積極的にアプローチし、視野を拡げることをお勧めします。個人的には、仕事の内容や会社の雰囲気をじっくりと聞けるOB訪問を積極的に行うことお勧めします。さまざまな業界を検討した上で、結果として設計というフィールドを選択し、その中で、三菱地所設計を選んでいただけたらうれしい限りです。