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[ CAREERS 04 ]

先輩たちの仕事

三菱地所設計では、異なる職能の先輩たちがチーム体制でプロジェクトを進めていきます。
ここでは、代表的な8つの職能の先輩たちの仕事とその想いを紹介します。
※所属はインタビュー当時のものです。

機械設備設計とは?

冷暖房や換気などの空調システム、給排水などの衛生システムといった、空間内の居住性に関する設計と監理を行う。建物の用途によって変化する設備のニーズを、構造や意匠との兼ね合いを考慮しつつ、最高レベルの機能で実現するのが課せられたミッションである。

働く上での指針
機械設備を軸に、幅広い視野で最適な環境を追求する

機械設備設計部は、建築空間の空気と水の設備を扱う部署です。日々の業務としては、熱源から二次側の空調機、換気設備を含む空気調和設備、トイレや給水をはじめとする給排水衛生設備の計画・設計・現場監理までを担当しています。
当部署には環境工学を学んできた人が多いため、意匠設計から知見を求められることも少なくありません。職能としては領域外ではありますが、例えば日射遮蔽や自然換気に関する意匠的なアイデアを工学的な視点から提案や助言できるよう、建築空間に呼応する環境づくりについて常に幅広い視野を持つよう心がけています。

機械設備設計部|入社5年目
武藤 友香

考えて、考え抜いた先に、答えは必ずある

これまでで最も印象に残っているのは、追手門学院大学の新キャンパス計画です。複数棟のプロジェクトのうちメインとなる大学棟は、逆三角錐の斬新なデザインが特徴。初めて見せられた建物のCGは、一瞬言葉を失うほどのインパクトがありました。また同時に、機械設備を設計するにあたり課題が頭の中を駆け巡りました。この形状で水の流れる配管をどうやってまっすぐ通せばいいのか、どんな空調方式がよいのかと……。この建物形状や空間デザインを実現させたい。ただし、快適な空間でなければ建物の魅力を半減させてしまう。いかに快適性とデザイン性を損なわないように空調設備を計画するかがプロジェクトにおける最大の課題となりました。


デザインを純粋に実現したいという思いとは裏腹に、実際は意匠側とのシビアな打ち合わせの連続となりました。各職能がさまざまな知恵を絞り、何度も何度も話し合いを重ね、あらゆる空調方式を検討して、何とか互いに納得できる解を見いだすことができました。全ての設備が納まった瞬間は、難解なパズルを組み上げたときのような達成感がありました。

細やかな対話力が、目に見えない建物の品質を支える

このほかにも機械設備の設計は建築設計だけでなく、構造設計や電気設備設計との綿密なコミュニケーションが求められます。いたずらに階高を増やさず、コストに見合った建物を実現するためには、計画段階から構造設計と連携し、配管などの通り道をすり合わせておくことが不可欠。また機械設備と電気設備は職能が別なので、天井裏やシャフトの取り合い、機器への電源供給などを調整していく必要があります。さらに現場では、お客様のご要望が変わるケースが多く、単に図面をチェックするだけでなく、その場でいろいろと協議しながら設計変更をかけることも少なくありません。そして、本当の勝負は、設備が初めての夏と冬を迎える竣工後の一年間。想定外の使われ方による不具合も少なくないため、問題が生じた際は、現場で実際の使用状況を伺いながら設備を調整していくのも私たちの役割です。

空調が主役となる建築を、いつか実現してみたい

デザインのインパクトが強い案件がある一方で、今手がけているのは今後の環境配慮建築を考えた案件です。設備についても積極的な提案が求められるため、自由な発想で提案させてもらっていますが、個人的には、単に環境配慮型の空調システムを構築するだけでなく、そこにいる人たちの活動に合わせた環境を意匠も含めて考えていきたい。そんなとき、面白い提案であれば、他部署の意見も柔軟に受け入れていくのがこの会社の良いところです。最近提案したのは、半屋外空間の陰っている場所の気持ちよさ。設備とは関係のない領域ですが、あの快適性を享受できる半屋外の執務スペースをつくりましょうと、意匠設計に働きかけているところです。
また、次に実現したいのが、街で見かけるドライミストのように、空間環境を可視化することで人が集まるような仕掛け。オフィスであればコミュニケーションが活発化しますし、そこにエネルギーを集中することで環境負荷も低減できます。空調が主役になることは、さまざまな面で理にかなっているのです。

三菱地所設計を選んだ理由
多様な視点から建物を捉えることができる会社

三菱地所設計に惹かれたのは、設計の立場からだけではなく、都市計画をはじめとする多様な視点から建物を捉えることができると感じたからです。実際に入社してみると、折に触れ、デベロッパー側の話や建物の管理側の話を聞くことができます。設計の立場からできること、すべきことを客観的に考える機会に恵まれているのは、さまざまなグループ企業とつながりのある当社ならではの魅力ではないでしょうか。また、学生の頃から長く使われ愛される建物をつくりたいという想いがあったため、設計から現場監理までを行い、その知見を次の設計にフィードできる点も魅力のひとつでした。

学生の皆さんへのメッセージ
常に刺激のある環境で、安心して成長できる会社です

当社の機械設備設計部は、他社に比べ割合的に人員が多く、かつ意見をしっかり言う人が多いと聞きます。若手のうちから「思うようにやってみなよ」と活躍の場を与えてくれて、不安なときも「全部俺が責任を取るから」と言ってくださる頼もしい先輩方がたくさんいます。また、一つの用途に特化するのではなく、オフィスビル、大学、研究所など、さまざまな案件に携われる環境も設計者としての視野を広げてくれます。年次を超えた議論も活発です。常に刺激のある環境で安心して成長できる会社だと思いますので、ぜひ興味を持っていただけたら嬉しいです。