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[ CAREERS 04 ]

先輩たちの仕事

三菱地所設計では、異なる職能の先輩たちがチーム体制でプロジェクトを進めていきます。
ここでは、代表的な8つの職能の先輩たちの仕事とその想いを紹介します。
※所属・入社年数はインタビュー当時のものです。

コンストラクションマネジメントとは?

発注者の立場でコスト・品質・スケジュール等を中心にプロジェクト全体にわたりマネジメントを行う仕事です。

働く上での指針
発注者の目線に立ち、建築プロジェクトの舵を取る

丹羽:私たちコンストラクションマネジャー(以下CMr)は、建設プロジェクトの発注者であるお客さまの課題や悩みを、同じ目線に立ちながら専門的・技術的に解決していくお手伝いをしています。お客さまの発注ノウハウの有無によっても変わってきますが、基本的にプロジェクトの初期段階では設計者・施工者の選定支援、設計段階ではデザインレビュー、現場段階では品質の確保とコスト・スケジュールの管理を主としたサポートを行います。単なる進行管理ではなく、建物の価値向上と発注者利益の最大化を念頭に置きながら、プロジェクトをトータルでマネジメントしていくスキルが求められます。

コンストラクションマネジメント部|
入社1年目
左から
下田 智敬・押田 彩夏・
丹羽 章暢

マネジメントを専門分野とする、新しいタイプのCMrへ

下田:私たち3人は2018年度、CMrとしてほぼ初めての新卒採用で三菱地所設計に入社しました。建築業界では、何かしらの専門的なバックグラウンドを持ちながらCMrになる人が主流ではありますが、昨今はマネジメントに特化した人材を一から育てようという方針により新卒を採用することも珍しくありません。全ての方がそうとは限りませんが、業界的にみて、高い専門性を持つCMrは少なからず自分の領域に偏る傾向があるようですので、今後、三菱地所設計ではマネジメント自体を専門分野とすることで、CM業務の質を向上させていく狙いがあるのだと理解しています。実際に入社してみると、求められる知識やスキルの幅広さに圧倒されっぱなしですが、その苦労も楽しみながら頑張っています。毎日が充実していますし、正直今は、自分に対して期待しかありません(笑)。

押田:下田さんが言うように、今、建築業界で必要とされているマネジメント能力は、これまでの設計事務所が磨ききれていなかった能力といえます。ですので、この点に関しては、先輩方よりも私たちの方がプロフェッショナルなのだという気概を持って、新しいCMr像をつくっていきたいと思っています。

発注者はもちろん、設計者・施工者にも利益をもたらすために

押田:実務がはじまってまだ2ヶ月ですが、私は現在、ある企業の本社研究所建設のCM業務に携わっています。この企業もそうですが、一般的な企業の多くは、建物の建設にまつわる発注ノウハウを持っていません。設計者・施工者をどう選べば良いのか分からない、コストの妥当性もスケジュール感も分からない。そんなお客さまに対し、私たちは都度、必要な情報と決断の材料を提供しながら、プロジェクトをスケジュールに乗せていく役目を担うのです。ちなみにCMrが入るプロジェクトは、最近では設計者と施工者が別会社の場合より、一社が設計・施工の両方を請け負っている場合が多いようです。お客さまの安心をサポートするのはもちろん、第三者の視点を加えることでコストの透明性や建物の品質を向上させることもCMrの重要なミッションといえます。

丹羽:発注者の利益は大前提ですが、CMrが入ることで設計・施工者の利益につながるケースもあると考えています。私たちは発注者の技術支援という形でさまざまなチェックとアドバイスを行いながら、プロジェクトを不備なく進行する役目を担っています。正直、設計・施工者の方にとっては少々戸惑うこともあると思いますが、最終的にはそういった方たちにも良い仕事をしたと思ってもらうのがこの仕事の意義です。だからこそ、相手が熟練の方でも言うべきことは言う。そんな強い心構えで、でも内心はびくびくしながらメールを打っています(笑)。

対話力、調整力、技術力。学ぶべきお手本は、すぐそばにある

下田:プロジェクトを発注者、設計者、施工者の三者がともに満足するように導くことはCMの理想です。そして、そのために必要なのがコミュニケーション能力です。決して安くないフィーを払ってCMrを入れるのは、建築に対する知見プラスαの部分も大きいのかなと思います。相談しやすい、電話しやすい。人間としての根本的な部分ですが、CMrにとってはまさに必須の資質ではないでしょうか。
実際の業務に携わるようになって感じるのは、先輩方のコミュニケーション能力の高さです。先日も、ある打ち合わせで思いもよらない制約が出てきて、発注者が頭を抱える場面がありました。そんな時、私の先輩は話を持ち帰るのではなく、「一旦こういう想定で進めましょう」とまとめにいくのです。「今後の軌道修正も十分可能ですから」と、お客さまを不安にさせることなく、その場の最適解を瞬時に提示するコミュニケーション。自分もこうありたいと感じた瞬間でした。

押田:私が先輩から学んだのは、人をつなげていくことの重要性です。責任ある立場だからこそ、専門外のことに対する知ったかぶりはNG。基本的に新たなパートナーを呼び込むことをためらわない姿勢が大切だと教わりました。例えば、土壌汚染が少なからず想定されるなら早めにこの専門家を、ワークプレイスの最新動向を聞かれたらこの人へ。適材適所に差配し、それぞれに課題の解決策を上げてもらいながら物事を整えていく能力は、プロジェクトの質の向上はもちろん、リスク管理の観点からも大切なポイントとなります。

丹羽:先輩というと、CM部には、それぞれの分野に特化したエキスパートもいます。先ほど施工者へのメールの話をしましたが、そういった場面の背後には、私にさまざまな知識や伝え方を授けてくれる方々がいるのです。プロジェクトを回すことに長けた先輩方もいれば、各専門分野に精通した先輩方もいる。三菱地所設計には、CMrとして一から成長していく上で非常に良い環境が整っていると思います。

新卒からでも、優秀なCMrが育つことを証明したい

押田:私たちはCM部として9年ぶりに新卒CMrとして入社しました。実は新卒がCMrとして通用するかどうかは会社的にも業界的にも大きな挑戦で、当然不安視する向きも少なくありません。だからこそ私は近い将来、「新卒からでもちゃんとできたね」と、私たちの存在に懐疑的な人たちに言わせてみせます(笑)。それは私たち三人に共通する強い意志であり、会社に対する約束です。

三菱地所設計を選んだ理由

丹羽:私は大学院で、コンクリートに関する研究を行っていました。実際に現場に出て施工する場面もあり、現場の人たちの技術と情熱にふれる度に、モノづくりのすばらしさを感じていました。そして一方では、魂を込めて建物の青写真を描き出す設計者の仕事も美しいのだろうと思っていました。CMを選んだのは、双方の仕事をスムーズに進めていくサポート役となり、なおかつ発注者の利益になる仕事だから。中でも三菱地所設計には、長い歴史に裏打ちされた先を読む材料が豊富であると感じ、この会社で働くことを決めました。

下田:CMを知ったのは、三菱地所設計の会社説明会がきっかけでした。元々は構造を専攻していましたが、よりマクロな視点で建築に携わりたいという思いがあり、就活中に方向転換しました。この会社に惹かれたのは、組織設計事務所としての技術力が下地になったCM部であったこと。また、グループ企業の三菱地所をはじめ、発注者の視点がそばにあることも、CMrとしての成長にプラスとなる環境だと感じました。

押田:私は大学院で、公共建築のリノベーションについて研究していました。その中で、どのようにプロジェクトを進めていいか分からないといった発注者のリアルな悩みを沢山耳にしました。そのような方々の手助けになればとCM業界に絞って就職活動を行い、その中でも組織設計事務所のノウハウを生かしたCMができる三菱地所設計を選びました。

学生の皆さんへのメッセージ

下田:就職活動では、やりたいことを考えるのも大事ですが、自分にできることは何かということを冷静に選び取っていくことも大事です。説明会やインターン、OB訪問など、さまざまな接点を通じて考え方が変わることもありますので、興味が持てなくてもできるだけ多くのイベントに参加することをお勧めします。

押田:建築の世界では、コミュニケーション能力が非常に重要であるということを、社会人になって強く実感しています。学生の皆さんには、今のうちからさまざまな人と話すこと、関わることを、今よりもっと積極的に楽しんでほしいと思います。

丹羽:CMrには広範な視野が求められますので、多様な考え方の人たちが入社してくれたらうれしいです。学生時代にこの専攻だったからCMに向いているということはほぼありません。私たちもまだまだこれからですので、一緒に新しいCMr像をつくりあげていけたらと思っています。