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[ CAREERS 04 ]

先輩たちの仕事

三菱地所設計では、異なる職能の先輩たちがチーム体制でプロジェクトを進めていきます。
ここでは、代表的な8つの職能の先輩たちの仕事とその想いを紹介します。
※所属はインタビュー当時のものです。

都市計画とは?

面的複合開発のマスタープランや、設計監理に結び付けるようなプロジェクト初動期の仕事が中心。1ha未満から1000haを超えるようなものまで、さまざまなスケールを扱う。また、都市計画諸制度の手続き業務も重要な業務の一つ。

働く上での指針
都市計画提案を含む開発プロジェクトの舵取り役

都市開発マネジメント部では、都心のオフィス複合ビルの建て替え案件を中心に、都市計画を活用した開発プロジェクトの初動期を担っています。私たちの仕事は、プロジェクトの基本構想・基本計画をつくり上げる段階の舵取り役。多岐にわたる与条件を検討・整理し、設計や土木などの関係部署とともに方針を練り上げるのはもちろんのこと、お客さま、行政、社内など、関係者のすべてに納得してもらえるようプロジェクトをマネジメントしていくことが重要なミッションとなります。

都市開発マネジメント部|入社2年目
伊奈 ゆう子

提案の初期は負け続き。それでも一歩ずつ、前へ

さまざまな立場・考え方の人たちに納得していただく仕事は、大きなやりがいがあるとともに、一筋縄ではいかない苦労があります。もっとも大変なのは、行政との折衝。例えば、こうすればきっと街のためになると思って計画したことも、「それは民間企業の納益のためじゃないのか」「街のためになることを証明できるのか」と問われ、納得してもらえないことがしばしばです。半年かけた協議が結局実らなかったこともあります。
都市計画を変えるのは簡単なことではないので、始めは負け続きです。でも理想としては、街のあり方について一緒に考える同志でありたい。行政の担当者にどうにか納得してもらって味方になって頂くために、次はこんな資料をつくってみよう、あの部の知恵を借りようと、負けるたびに作戦を練り直し、やりとりを繰り返しながら前に進んでいます。

本当に必要なことは何か。常にブレない自分の答えを

行政以外にも色んな人が色んな意見を言う中、どこを目指せば良いのかを見失ってしまいそうになることも少なくありません。そんなときのために私は、「地域のために本当に必要なことは何か」について、自分なりの答えを持つようにしています。これは部内の諸先輩から学んだ姿勢。どんなに混乱を極めた状況下でも心の中では自由な発想を忘れず、少しでも良くなる方向へと作戦を練る姿勢は、数々の大プロジェクトの立ち上げを担ってきた当部の強みの一つです。
人を説得する仕事という意味では、一対一の人間関係がものをいう世界だったりもします。でも私は客観的な誰もが納得できるデータやデザインで勝負したい。理不尽に思えることも多いですが、一つひとつ壁をクリアしていくことを楽しみながら、より良いゴールに向けたマネジメントを日々模索しています。

蓄積された経験知を、東京の未来の制度設計へ

もっとも印象に残っている仕事は、ある自治体から受託した、開発に関する制度改定の業務です。具体的な業務としては、現行の制度で評価しきれない貢献項目の洗い出し、世界各国の事例収集や統計分析に基づく新たな評価軸の提案、ケーススタディやGIS分析による新制度設計の検証などを行いました。制度とデザインはつながっていますが、現状では、制約になってしまう場面が多いように思います。不要な制約になることを避けながら良い空間・機能を誘導するために、制度は今後どうあるべきか。同制度を活用した開発を数多く手掛けてきた組織設計事務所だからこそ、これまでの経験知を制度設計のアイデアに落とし込むことが、未来の東京の都市計画に対する大きな貢献になると考えて取り組みました。
敷地も設計もないプロジェクトでしたが、あらためて制度とデザインの関係性を突き詰めて思考できたこと、また会社に蓄積されたさまざまな設計経験に触れられたことは、貴重な学びとなりました。制約と戦いながら良い空間を実現してきた先輩方のエピソードにも大きな刺激を受けました。

三菱地所設計を選んだ理由
学生よりも自由な発想力。そのギャップが魅力です

私が三菱地所設計を志望したのは、夏のインターンシップがきっかけでした。ある地域の将来像について提案し、社員の方と議論をした際、学生の私よりも大胆で遊び心のある発想を描く先輩方の姿に、丸の内をつくった堅い会社というイメージとはかけ離れた、自由で広がりのある社風を感じたのです。
先日もインターンの学生さんがいらした際に、当時と同じような場面に遭遇しましたが、「街区なんか壊してしまえ」「線路はそこに通ってなきゃいけないのか」と白熱する社員の姿を見て、今の街を見ながらまったく新しい将来像を描くことを得意とする当社の魅力を再確認しました。

学生の皆さんへのメッセージ
確かな伝統と“面白がり”な気質が、あなたの活躍を支えてくれます

当社の背景には、当社のルーツである丸ノ内建築所から続く130余年の歴史がありますが、分社から20年弱という意味では、若く好奇心に溢れた会社でもあります。繊細かつ大胆な計画思想でつくり上げてきた丸の内に軸足を置きながらも、あらゆる街や分野に飛び出そうとするしなやかさを併せ持つ風土は、きっと皆さんの活躍のフィールドを広げてくれるはずです。
建築・都市のデザインには、街の本質を見つめ、新たな価値をつくるために何かを残す、あるいは壊す覚悟が必要です。日本中・世界中の街を歩いてアイデアを蓄積してください。都市を、街を、より良い方向に導くために、一緒に議論しましょう。