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[ CAREERS 04 ]

先輩たちの仕事

三菱地所設計では、異なる職能の先輩たちがチーム体制でプロジェクトを進めていきます。
ここでは、代表的な8つの職能の先輩たちの仕事とその想いを紹介します。
※所属・入社年数はインタビュー当時のものです。

土木設計監理とは?

都市や地域開発の計画検討から、そのエリアの基盤施設となる道路、地下道、地下街などの計画・設計、工事監理を行う職能。さらに、ランドスケープのプランニングや環境計画・調査も担当領域となる。いわば「街に生命力を与える」ための基盤を整える仕事である。

働く上での指針
多様な業務を同時進行しながら、理想の街を実現していく

都市環境計画部では、駅前広場や道路、地下道、橋梁といった基盤施設の計画・設計監理から、公園や広場、街路のランドスケープデザイン、まちづくりや環境・交通・防災に関するコンサルティングまで、都市を総合的にデザイン・マネジメントする仕事を幅広く手掛けています。土木・ランドスケープ・環境といった分野でのチーム分けはされておらず、設計者は、あらゆるジャンルの案件を担当し、なおかつ企画・構想から設計・工事監理まで、すべての段階でプロジェクトに関わっていくことになります。
私は現在、丸の内や池袋を中心に、7つほどの案件を担当しています。行政との街全体のマスタープラン検討、ターミナル駅前の大規模再開発の計画検討と関係機関協議、広場のランドスケープの設計、地下通路の工事の現場への立会いといった、プロジェクトも内容もさまざまな業務を同時進行する日々を重ねながら、思い描いたまちづくりを自らの手で実現していくことに大きなやりがいを感じています。

都市環境計画部|入社3年目
堅山 直樹

厳しい課題を楽しみながらクリアしていった劇場プロジェクト

これまでの仕事で印象深かったのは、池袋西口公園の設計業務です。このプロジェクトは、巨大ターミナル駅である池袋駅の目の前にオーケストラの響く野外劇場を設計するという世界的にも例を見ないものですが、直下を走る地下鉄や隣地の再開発といった繁華街ならではの厳しい制約条件がありました。特に地下鉄は悩みどころで、地下2〜3メートルにある躯体との兼ね合いは土木的に非常に難しい課題でした。特徴的な螺旋を描く円形の構造物は、基本的に柱を地下鉄の躯体から外すように設計していますが、どうしても被る部分については、柱からずらした位置に大きな構造体を埋設し、荷重を横に流して支える構造によって問題をクリアしています。また屋外施設ということで雨水をどう流すかも課題のひとつでしたが、今回は円の内側に降った雨は広場中央の排水口に向かってすり鉢状に流し、円の外に降った雨は逆方向に流す設計としました。また、これは私の専門外の領域ですが、舞台の裏側をあえてスケルトンにすることで、周辺に対して建物の表と裏をつくらないようにする工夫をしています。学生時代にオーケストラをやっていた経験から、照明やスピーカーといった舞台機構を外から見せるのも建築として面白いのでは、と建築担当に提案しました。社内の他職能や、音響や劇場の専門家とチームを構成し、協力しながら劇場をつくり上げていく時間は、仕事ということも忘れるほど楽しい時間でした。

池袋西口公園の完成イメージ。舞台上のオーケストラと大型ビジョンに映る指揮者の写真は、私が所属していたオーケストラのものです。

複雑で錯綜する丸の内の地下を、粘り強く掘り進む

2018年10月に竣工した丸の内二重橋ビルのプロジェクトでは、地下の土木工事を担当していました。実はこのプロジェクトでは、まちづくりへの貢献として、仲通りの地下約30メートルのところに、新しい地域冷暖房設備や通信網を見据えた洞道と呼ばれる地下トンネルを掘っています。さらに周辺のビルやJR京葉線東京駅へ接続する地下通路も計画されており、一つのプロジェクトとしては非常に大きな規模の土木工事が進行しています。
有楽町駅方面に延びる洞道はシールドマシンで掘り進めますが、やっかいなのが地下5メートルくらいの地下通路です。地下を通る既存のインフラを移設するための調整もそうですが、道路下にはいろいろ支障物などもあり、それが見つかる度に工事を止め、水道、電気、通信といった関係先に確認を取り、その全てから「うちのものではありません」という返答を頂いて除去したのち、初めて工事再開、という流れが延々と続いています。私も全く知らなかったのですが、丸の内の地下工事はわずか数メートルが果てしなく遠いのです。ビルは竣工しましたが、地下通路の土木工事はまだまだこれからで、最終的に2021年まで続く予定となっています。

三菱地所設計を選んだ理由
デベロッパーとしてのベースも持つ、幅広い視野を持った設計事務所

私は大学院まで土木を専攻していましたが、技術を突き詰めていく仕事より、むしろ広く社会に向き合うような仕事に就きたいと漠然と考えていました。実際、就職活動はデベロッパーや経営コンサル、広告代理店といった企業も選択肢に入れていましたが、その一方で、土木やまちづくりに何らかの形で関わりたいという気持ちもありました。そんな中、三菱地所設計で働く大学院の先輩から、当社の土木職能について話を伺い、都市や社会に広く関わりながら土木のベースも生かせることに魅力を感じ、一気に方向転換しました。
実際に入社してみると、この会社は組織設計事務所でありながらデベロッパーとしてのベースも持つ、唯一無二のポジションに立つ会社であるということがよくわかります。高い技術力はもちろんですが、社員一人ひとりが幅広い視野と優れたコミュニケーション能力を備えています。そういった意味でも、自分がやりたかった仕事、身を置きたかった環境にぴったり合致していると思います。

学生の皆さんへのメッセージ
設計経験は不要。まちづくりへの情熱と、粘り強く前に進む力を

設計と聞くと皆さんはどんなイメージを持つでしょうか? このページを読みながらも、設計の経験がないことを理由に、ちょっと違うかな、無理かなと思っている方がいるかもしれません。しかし結論からいうと、経験の有無は全く関係ありません。私自身、土木といっても解析をメインとする研究をしていたため、設計といえば大学の授業で小さな模型をつくった程度でした。
当部では、土木系はもちろん、都市計画系や建築系、農学系など、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が活躍しています。共通しているのは、まちづくりに対する高い意識と情熱を持っていること。設計は後からいくらでも学ぶことができます。ルーティンワークと一線を画す業務には、私自身、毎日新しいこと、難しい課題の連続ですが、常に「どうにかやれないか」と前向きになれる粘り強さ、困難を楽しみながら解決できるマインドを持つよう心掛けています。
また、就職先を選ぶ上では、仕事内容以上に、一緒に働く人が重要です。会社の雰囲気を感じるためにも、ぜひ私たち社員の話を聞きに来てください。