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Vol.1

防災・安全

NFシステム 閉鎖型水噴霧設備 実用化:2015年

2019/1/17

水のみで駐車場火災を抑制。

屋内駐車場では、万一の火災を「泡」で消すのが常識でした。ところが泡は環境を破壊する薬剤で、使用後は産業廃棄物。その扱いは厄介です。
そこで水のみで駐車場火災を抑制することを徹底追求。水の能力を最大限に引き出して、泡に匹敵する消火能力を得る技術が生まれました。維持管理が容易で、トータルコストも経済的です。

泡に依存しない、駐車場の消火設備を。

屋内駐車場は油火災を前提としているため、薬剤の泡を使用した消火設備が設置されているケースが多いのです。しかし現在使用されている泡消火剤の多くは難分解性、生物蓄積性のある有機汚染物質。使用後には産業廃棄物として条例に従った処理が必要になります。そして実は、泡消火設備は一般可燃物による普通の火災では消火能力が低いことも、実験で明らかになりました。そのような背景から、泡に依存しない駐車場の消火設備が求められてきました。

水で膜をつくり、火を包む。

水噴霧ヘッド(NFヘッド)の開発

水でいかに消火の効率を上げるか?従来からの研究で分かっていたことは、まず水の勢いを強めるために、比較的高い圧力で放水すること。そして火源を包み込むようなお椀型の散水形にすること。さらに、粒子径の異なる大小の水粒子を放出することが効果的であるとする研究成果もありました。大きな水粒子を火源に向けて直接噴霧して冷却させる一方で、小さい水粒子を火の熱で水蒸気化させることにより、火を封じ込め酸素供給を抑制するというメカニズムです。
それらを実現するために、水噴霧ヘッドのディテールが研究されました。その散水形は天井の高さによって、火源を効果的に包み込む形に変えなければなりません。そこで高い天井(3.5~10m)にはより狭く、低い天井(4m以下)にはより広く散水できるよう、デフレクターの開き角度を変えた2タイプのヘッドを開発しました。またそのデフレクターのスリット形状に工夫を加えて、高天井用では、大きい水粒子の割合を多くし、水滴が雲散霧消するのを防ぎます。

大きさの違う
大小の水粒子を
放出する

シンプルなシステム構成

従来の泡消火設備はシステム構成が複雑です。泡消火薬剤混合槽、一斉開放弁、感知ヘッド、手動起動装置を設置しなければなりませんが、NF システムでは、それらの設備は不要です。放水ヘッドに感熱開放継手が取り付けてあり、火災の熱でそれが溶融すると開栓する仕組みで、きわめてシンプルなシステム構成です。

[特許取得] 登録番号——特許第 6342114 号 ※詳細はプレスリリース参照

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