WORKS

Vol.7

環境

マイリモBLE ビル用マルチ空調などのスマホ操作システム

2019/8/22

自分のスマホで操作できるオフィス空調。

猛暑の外出先から戻り、いっとき温度を下げたいと思ってもなかなか調整できないのがオフィス空調。これまでオフィスは最適化を図るべく均質な熱環境を目指してつくられてきました。それは人がオフィスに合わせる環境。しかし今、働き方は多様化して、個別のコンディションに応じて個別の環境を提供する、オフィスが人に合わせる環境に変わりつつあります。自分のスマートフォンを使ってオフィスの空調を操作するシステムを、三菱電機株式会社と開発しました。

個人のスマホで操作できるスイッチレス空調の使用イメージ

今の空調機のリモコンは遠くにある

最近のオフィスビルでは、1 台の室外機に複数の室内機が接続されている「ビル用マルチ空調機」というパッケージ空調機が広く使われています。そのリモコンはどこにあるかというと、部屋の入口付近などの壁面あたりに固定されています。大部屋だと自分のデスクからの距離が遠く、状態に応じて随時操作するような使い方は現実的ではありません。その度にこう思うでしょう、自宅のエアコンはワイヤレスリモコン1 つで好きに操作できるのに……。ほとんどのオフィスビルは担当者が一度スイッチを入れたら、だいたいそのままになっているケースが多く見られます。またリモコンと室内機はケーブルでつながっているので、間仕切りを追加したり、変更したりする時にはリモコンの増移設だけでなく、ケーブルの引き替え工事も発生します。

従来のビル用マルチ空調の壁付けリモコン


誰もが持ち歩いているスマホを活用

働き方の多様性が求められる現代、たとえばフリーアドレスを実施するとき、フロアの人口密度が偏るとき、空調機はよりパーソナルな制御が求められます。ならば自宅のエアコンのようにワイヤレスリモコンは使えないのでしょうか?実は家庭用リモコンは赤外線を使用しているので、オフィスではさまざまな障害物に遮蔽されて安定した使用ができません。また意外にリモコンの管理に苦労します。家庭でもたまにどこにいったかわからなくなるのに、人数の多い会社ではなおのこと。そこで目をつけたのが、全員1 つずつ持ち歩いているスマホをリモコン端末として使用すること。いくつかの通信機能がデフォルトで備わっているからです。スマホのWi-Fi を通じたLAN の中に、空調機を組み込んでしまう方法も考えられます。しかしWi-Fi で通信した場合は、専用のネットワーク構築が煩雑で管理コストもかかります。そこで採用したのはBluetooth。既存の空調機に小さなBluetooth 受信機を設置すると、スマホと空調機が1 対1 で接続が可能になります。天井埋め込み型の空調機の場合、受信機を天井裏に隠して設置できるよう実証実験をしています。あとは手持ちのスマホにアプリケーションをインストールするだけでオーケー。接続したい空調機を1 つ選んで手元で操作が可能です。

空調機を操作するスマホアプリ「MEL Remo」
(対応OS: iOS10 以上、Android5.0 以上)

スマホにアプリを
インストールするだけ

設備環境に合わせて登録をすると、各空調機個別に設定温度、モード、風速、風向きを調整できる。
アプリは他の照明器具、スクリーンなどのインテリア設備も操作できる汎用型。


共同実証|株式会社三菱地所設計、三菱電機株式会社

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